まるまる３か月ぶり！　

　あと半月くらいで２歳の坊ちゃんと再会。アセモが出るので「マルコメ」頭になってる〜、かわいい！　車のドアを開けたらチャイルドシートの上から何とも言えない表情でこちらを凝視。「（知らない人じゃないんだけど、ちょっとはずかしぃ）」と、はにかんでおられる模様（笑）。坊ちゃんの隣りに座らせてもらって、10分ほどのドライブ、出発！

　窓の外の電車を「あ」と指さしつつ、隣りに座ったオバの同意を求め様子を…久しぶりに会った私との距離感を？…うかがっている感じで「ゴキゲン」とは言えない雰囲気だった。
　麦わら帽子を持っていたので、坊ちゃんにかぶせたり、私がかぶって取らせたり、帽子のてっぺんをペコペコさせたり…を繰り返しているうちに、笑顔が出てきた。子どもをはしゃがせることだけは大得意だ（^^）。お、４月には８本だった歯が、ズラッと増えているね。

ミニカー！

　車中でそれなりに楽しく遊んでいたんだけど、あと少しで目的地（お子さま用の「うどん」メニューのあるファミレス）に着くよってときに、サンダルをいじって変な表情になってきた。「脱がせて〜」と訴えてるっぽい。

　「もうすぐ降りるからね〜」と大人たちが口々に声をかけるものの、ガマンの限界だったみたい。そりゃそうだ。いつものお昼ご飯の時間が過ぎてお腹も空いているし、車の中で自由に動けないのにも飽きちゃったしで、「ゴキゲンにしていろ」と言う方が無理な状況。あ、ついに…

　涙ぼとぼと、「うわあ〜〜〜あ〜〜〜あぁ…」と大声を上げて泣き出した。奥の手を出すしかないか。レストランで渡すつもりだったのだけど…。クロ○コヤマトの宅配便車のミニカー（非売品：抽選で当たった！）の箱を差し出す！　泣き声がピタッと止まった。「あ！　あ！　あ！　あ！」。涙で頬をぬらしたまま、眺めている。「（箱から出して！）」と私に差し出す。よっしゃ、よっしゃ。
　ジャ〜〜ン！　出てきたミニカーに、歯を見せて笑う。「泣いたカラスがもう笑った」とは、このこと。いたく気に入ったようで、手に持ってしげしげ、しげしげと観察。坊ちゃんはお家に荷物を届けに来るクロ○コの、マークが大好きだから！（基本的に「働く自動車」は全部好き）。クロ○コのマークを指さしては「あ！」、道で同じ車とすれ違って「お！　お！」。ミニカーのスライドドアを開けてあげると、指を入れてニ〜ッと微笑む。サンダルを脱ぎたかったこともお腹が空いていることもすっかり忘れてごまかされてる（^^）。
　

　レストランについた。ミニカーをギュッと握りしめて席に着き、テーブルの上で走らせてご満悦の坊ちゃん。本当は５台セットで当たってるんだけど、１台だけでも十二分に喜んでいるので、小出しにしよう。お楽しみは１年に１台ずつでもいいか（笑）。
　食事が終わったら「（あれ、どこに置いたっけ？）」とミニカーを探し、また遊ぶ。お腹も満たされ、もう最高のゴキゲン！

坊ちゃん、おうちに帰っても緑とベージュの「クロ○コ」ミニカーには飽きていないらしい。スーパーへのお買い物にも握りしめて出かけたそう。いまいちばんのお気に入りみたい（^^）。（クロ○コさん、ホント〜にありがとう!!） 　大人相手に配達のマネをしてるとか。テーブルの上でミニカーを走らせ、自分の思った地点に到着したら紙にハンコを押すマネをし、大人が「ありがとう」って言うと配達員さんよろしく「おじぎ」までするんだって（笑）。

　もう最高潮に盛り上がっている坊ちゃんは、となりのテーブルに立てかけてあるメニューを指さし、何やらしゃべりだした。キチンと発音はできてないけど「（きゅうり）」「（トマト）」などアクセントは正しく（笑）、モニャモニャ言っている。大好きなカボチャの写真をメニューに見つけ、指さして喜んでる。
　ゴキゲンなので、先に席を立ったじいちゃんを見て１回だけ「じじ！」と言ったなぁ。口数が少ないから、ゴキゲンじゃないとなかなか聞けないのよ。

親愛の情（^^）

　食後、とってもとってもゴキゲンだったらしく、「なでなで」と「ほっぺにちゅう」をしてくれた！　実家で何週間も見ていたときは一度もしてくれなかったのを、ついに（笑）。
　普段ママが「『ちゅう』して！」ってほっぺを出すと「（いや〜ぁ）」って微妙な顔をしてむりにしている？（笑）のはよく見たんだけど。何か月か経ってすっかり「習慣化」したようだね（笑）。
　あと、どういう流儀かわからないんだけど、額を寄せ合うような仕草、相手の腕を持ってペタペタ叩く、ヒジをコネコネする（笑）なども「打ち解けた印」みたい。

　短時間で信頼は得たオバであるが、彼の「おしゃべり（＝ほとんどが手マネ！）」の流儀がわからない。手マネの語彙が豊富かつ専門的（「働く車」のマネ）になってしまっているので、一緒に暮らしていないとついていけない（^^;）。
　右手の親指と人差し指でハサミを作って見せる。「ん？　カニさん？　ハサミ？」ちが〜う、って顔。ママ補足「ワニラーね」→うなずく。
　ワニラーって、何さ?!（笑）　
　ショベルカーの仲間で家の解体などに使われる、先端がマジックハンド状になった作業車のことだってさ。ベリベリと壁をはがしたり廃材を挟んで持ち上げたりするのね。…専門的すぎ（笑）。ショベルカーのマネも上手にするよ。ドライブともなると、クレーン車やらトラックやら消防車やら救急車やらバイクやら、好きな物がいっぱい見られる。坊ちゃん「お！　お！」と指さしっぱなし。今度ご一緒するときは車の正式名称、覚えておかないと（笑）。

ヤンチャ

　３か月前に会ったときは「どちらかというと　おっとりと静かな子」の印象。それなりに忙しく動き回ってはいたけど、イタズラもしないし、そんなにチャカチャカした感じもなくて。それが大きく変わった気がする。
　まず、自分の意志が前よりさらにハッキリしてきた。「○○する？」と聞いたら即、「うん」「ううん」とキッパリ首を振る。ボンヤリしてない。即答。
　運動神経も前より発達したみたいで、もどかしい動きは少ない。テキパキ動いているし、危なっかしさが減った。
　そんな坊ちゃんが食べ終わって遊びを探している。オバ以外のみんなが食べ終わっていて、店員さんが次々「食器をお下げ」してくれている。それを見た坊ちゃん、隣りに座ってまだ食べている私の小皿に手をかけ、店員さんに渡そうと（笑）。オバの食器も「（持っていってもらわなきゃ！）」と思ったらしい。その気の利かせ方（？）には大笑いである（^^）。

　オバは温泉玉子入りの冷製うどんを食べていたのね。終わりごろ大鉢の中味は全部取り皿に移り、玉子の溶けたおつゆだけが残ってる。視力検査の目を押さえるヤツみたいな木のスプーンがついてる。
　それに気づいた坊ちゃんは椅子から立ち上がって、その大鉢のおつゆをスプーンでかき回し始めた。スプーンでおつゆが偶然すくえたので、オバの口元に持ってきてくれた。食べさせてくれるの、親切ねぇ（笑）、ありがと。ところがスプーンの傾け方がわからない。私の膝の上にこぼしそうになったので、思わず手で受ける。…アカン、手の上におつゆを落とすのがおもしろくなっちゃって、どんどんすくって手の上に落とそうとする（^^;）。やめれって（笑）。妹が「ね、最近ワルなのよ〜」とやめさせた。でも、その「新しい遊び」が楽しくてたまらない気持ちは、よ〜くわかるよ〜（笑）。

お別れのとき

　短いお食事会も終わり、坊ちゃんは電車で２時間分も離れた自分の家に、車で帰らなくちゃいけない。「じゃあね、またね」と手を振ると、非常に神妙な顔になる。「いやだ〜ぁ」と泣きもしないけど、「寂しさ」を全身で感じているようなマジメな目になる。やだなぁ、坊ちゃん笑ってちょうだいよ。と、車中でウケた「メガネのケミストリーがけ」（笑、メガネがズレてレンズ部分が顎まで落ちちゃった状態ね）をして見せる。「えへ」と思わず笑う坊ちゃん。でもまたすぐに別れの寂しさが表情に出る。情のこまやかな子だなぁと思う。別れがたいじゃないのさ。
　もう少ししたらおうちが近くになるから、そしたら２歳のお祝いに会いに行くからね〜（^^）。