しんげんニュ〜スオババカ観察記おそるべし…



おそるべし

 日本でも「イライラ2歳児…」なんてタイトルの本が出てるようだけど、英語圏では2歳児を指して「terrible two(おそるべき2歳児)」という言い方があるそうな。
 自我が芽生えるので、「やれ」言うたらやらん、「やるな」言うたらやる…と、「世の中を自分の思い通りにできる」感覚を確かめるかのようにあまのじゃくの嵐になるのですよ。気持ちに余裕がないと接し方が難し〜い! でも、それが順調に育っている証拠。
 昔は「オムツはずしは2歳になる前の夏に、何が何でも!」ということになっていたらしい。最近は、オムツをはずすのは割と「いつでもいい」風潮になっている。あんまり厳しくしても…ということかな? でも、ひょっとするとこの「あまのじゃく期」に入る前にはずれた方が楽よ、という昔の人の知恵…(^^;)。


【歯磨き】
 妹が、歯磨きから逃げ出すボウヤと闘いながら歯磨きしてるのを見たことがあった。ボウヤも泣いてる。キョーレツだったので「そこまでしなきゃダメ?!」と最初は思ったのだけど…。

 実家にいる間、ボウヤはなぜか私を「歯磨き係」に指名してきた。
 ボウヤは「お世話係」を指名する(笑)。
 どんなに私の手が空いていて目の前にいても、ウン○しちゃったら「ばぁばぁ〜!」と必ずおばあちゃんを呼ぶ。他の人には絶対させない。頑として譲らない(笑)。
 実家にいる間、お風呂=じじ、寝かしつけ=まま、遊び相手=○んちゃん(私)…という、確固たる担当ができあがっていたのでした。私の他の担当が、「手洗い」と「歯磨き」だった…。

 1日目。
 テキはまだ様子見してた。ちょっと嫌がったり、膝枕から逃げたりしたけど、ソファに転がることが気に入り、そこで磨かせてくれた。「はい、くちゅくちゅ、ぺ! よ〜」「(笑)(ごっくん)
オイシイ!」なぬ?! うがいの水を飲んだ?! 「よし、○んちゃんも一緒にくちゅくちゅしよ〜っと」。一緒に、が利いたか2回うがいして無事終了。

 2日目。
 2回、ごっくんしよった(^^;)。でも最後に1回、くちゅくちゅが上手にできたから、「あ、上手ねぇ」と誉めて、無事終了。

 3日目。
 なんと食後にお茶をもらい、その場で「くちゅくちゅ…ぺ!」を! 服もカーペットもお茶のシミ、よ。
 とにかく、飲んじゃいけないものを「ごっくん」し、飲むべきものを「ぺ」するという、逆の行動がおもしろくてたまらない。だから悪びれもせずに繰り返す。無邪気だけど、これ、繰り返されると厳しくなっちゃうね。
 その夜の歯磨き。ソファにゴロッと転がりはしたけど、口を開けない。絶対に開けない。ついに言ってしまった「○んちゃん、歯磨き終わらないと、遊ばないよ」。口を開けたので誉めたけど、これは「脅し」条件付きでないとボクは好かれない、と子どもに思い込ませてしまう可能性があるから、好ましくない。…と、ずっと思っていたのに。「早く寝かせなきゃ…」とか「歯磨きの習慣を崩してはマズイ」とか考えちゃうと、オトナの都合でやっちゃうものなのね…。次にこんなことがあったらどうしたらいいのか、考えさせられる。


ダメ!
 今回、いちばん目立ったのが、この「ダメ!」であった。
 ダイニングでの座席、オトナがいつもと違うところに座っていたら「ダメ!」、ボクが遊ぼうとした手順にオトナがうっかり割って入っても「ダメ!」。とにかく「自分が思ったようにコトを運びたい」という気持ちがいちばん強い(?!)時期のよう。
 じじが、ボウヤに遊びの説明をしようと、ボウヤのオモチャをボウヤより先に手に取ろうとしていた。ママがお出かけの日で、朝から何となく機嫌が難しい日ではあった。そんな日に限って、じじは、説明に夢中になってボウヤの「ダメ!」をうっかり流してしまった…。
 ボウヤは「ダメ、ダメ!(>_<)」と叫び続け、にわかに表情がかき曇り、大粒の涙を流して泣き出した(;_;)。

 …これまでと違ったのは、それ以降の滞在中ずっと、じじがオモチャの側に来ただけで「じじ、ダメ」と拒否感を表したこと、だった。以前だったらケロッと忘れたと思うんだけど、覚えている期間が少し長くなった。なかなかの頑固ちゃんぶり、でもある(^^;)。


 すべて、「順調な自我の発達」の現れなのですよ。
 とはいえ、それと「しつけ」とのバランスが、ものすごく難しいなぁ。これと毎日闘って(?!)いる妹の苦労を、初めて知ったのでありました。



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